[4] 異常気象研究会2023

日時:　2023 年 12月６日(水)〜12月7日（木） 

場所：京都大学防災研究所

テーマ：「異分野融合による東アジアの天候に係わる気候システム研究の更新」

※当連絡会が主催する形で京都大学防災研究所一般研究集会2023WS-07を開催しました。当日は、以下の講演がなされ、オンサイトで約50名、オンラインで100名以上の参加をいただき、大変活発な議論が行われました。参加いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

講演者の集合写真

（画像解像度は落としてあります）

プログラム

12/6（水） 12:30　開場12:45-12:50　
事務連絡12:50-13:00　趣旨説明　植田宏昭

13:00-14:45　セッション1　「夏の天候」　座長：関澤偲温

  • 季節内変動スケールにおけるシルクロードパターンの多様性と日本への影響について 帶向伸悟・倉持将也・植田宏昭
  • 夏季西部北太平洋上のconvection jumpとアジアジェット出口付近におけるロスビー波の砕波との関係 中西亮太・倉持将也・植田宏昭
  • 夏季のユーラシア大陸上の極前線ジェットに沿う東西テレコネクションの地球温暖化に伴う変調 坂井彩織・小坂優
  • 夏のインド洋と東太平洋の昇温がアジア周辺の循環場に与える影響 井上壘輝凱・望月崇・川村隆一・川野哲也
  • 長期化する日本の夏 滝川真央・立花義裕
  • 水蒸気起源から読み解く線状降水帯の発生環境場の形成プロセス 西村はるか・川村隆一・李肖陽・川野哲也・望月崇・一柳錦平・芳村圭
  • 2重フーリエ級数を用いた2層モデル 野村鈴音・榎本剛


15:00-16:45　セッション2　「台風・冬の天候(1)」　座長：佐藤瞭

KHANUN(2023)の進路の予測可能性 仲尾次晴空・松枝未遠

・北西太平洋を直進する台風による日本上空への水蒸気輸送と極端降水 山田侑奨・釜江陽一

・海鳥バイオロギングで推定した海上風のアンサンブルデータ同化 澤田尚樹・吉田聡・福井真・山崎哲・依田憲・後藤佑介（発表者：吉田聡）

・北半球環状モードの将来変化とSST変動の寄与 川村岳・小坂優

・冬季北米域の予測精度急低下事例の解析 八巻俊則・松枝未遠

・冬季北太平洋域における南北テレコネクションの温暖化による変化に関するエネルギー論的考察 佐藤瞭・小坂優

16:45-17:45　フォトセッション & アイスブレーカー

12/7（木） 8:30　開場8:45-10:00　
セッション3　「冬の天候(2)」　座長：岡島悟・山崎哲


  1. 春季東アジアにおける移動性低気圧活動 岡島悟
  2. 夏季オーストラリアモンスーンから東アジア・北西太平洋域への遠隔影響 関澤偲温・中村尚・小坂優
  3. 東シベリアブロッキングのJPCZへの影響 山崎哲・福井真・杉本志織
  4. 2023冬季日本海船舶観測で捉えた局所的大雪をもたらす高気圧性循環 本田明治・立花義裕・柏野祐二・西川はつみ・ 山中晴名・山本諒・阿部穂花・三田優里・川瀬宏明


10:00-12:00　セッション4　「成層圏・同化・モデル・惑星気象」　座長：野口峻佑

  1. 再解析で表現されるBrewerDobson循環 小林ちあき・岩崎俊樹
  2. 北半球冬季成層圏界面付近における極端に強い東風イベントの解析 原田 やよい・木下武也・佐藤薫・廣岡俊彦
  3. 大規模気候シミュレーションによる成層圏対流圏結合過程のENSOとQBOとの関係 吉田康平・今田由紀子・水田亮・牛島悠介
  4. 成層圏突然昇温に伴う熱帯対流圏循環場変化の季節予報データを用いた検証 中村遥暉・野口峻佑
  5. 2022年6月19日の東シナ海集中観測の領域アンサンブル同化実験 中下早織・榎本剛
  6. 立方体格子の痕跡のない球面上の移流スキーム 小笠原宏司・榎本剛
  7. UVI 雲追跡風の観測システムシミュレーション実験によるロスビー波の再現とその金星大気循環への影響 小守信正・ 杉本憲彦・ 藤澤由貴子・ 阿部未来・ 神山徹・ 安藤紘基・ 高木征弘・ 山本勝


13:0015-14:30　セッション5　「季節予測・気候変動・温暖化」　座長：竹村和人

令和5年7月後半以降の顕著な高温と関連する大気循環場の特徴 竹村和人・佐藤大卓・伊藤明

NICOCOを用いた台風季節予測実験 中野満寿男・ 山田洋平・ 升永竜介・ 高野雄記・ 高須賀大輔・ 小玉知央・ 那須野智江・ 山崎哲

熱帯・亜熱帯の対流活動を指標とした季節予報ガイダンスの検討 小越久美・鈴木はるか

Decadal modulation of ENSO and IOD impacts on the Indian Ocean upwelling 張暁林・望月崇

エルニーニョ発生時の中緯度大気応答に対する地球温暖化の影響 塩崎公大・原航太郎・時長宏樹・森 正人

亜熱帯気候力学の幕開け 〜熱帯・中高緯度変動の共働が引き起こした令和3年8月の大雨〜 倉持将也・植田宏昭・本田明治・高谷康太郎・井上知栄（発表者：植田宏昭）