第2回 気候形成・変動機構研究連絡会

                             2022.9.1

報告(10.27)

 50名を超える方にご参加いただき、成功裏に終了しました。次回の東北大学では、新潟大学の本田会員がローカルホストを務めることが決まりました。

日時:2022年10月26日(水)18:00〜20:00

場所:北海道大学(気象学会秋季大会3日目)B会場

   ※日本気象学会秋季大会のページリンク

テーマ:大気海洋結合系研究の現状と展望

趣旨:数年~数十年規模の長期変動の理解と予測精度の向上には、熱帯や熱帯外における大気海洋結合系の理解とその精緻化が必要である。全球大気海洋結合モデルは、地球温暖化やENSOなどの気候イベントの再現が可能でそれらの予測に広く活用されており、また、結合系において多岐にわたる双方向作用を部分的に遮断する実験を組み合わせることなどで、結合系の素過程が気候変動に果たす役割を理解することに大きく貢献している。近年では、計算機能力の著しい向上とそれを活かした計算技術の発展に伴い、数値モデル上で古気候・現代気候・将来気候などさまざまな気候平均場が表現され、また、そのシミュレーション期間はより長期に、気候イベントの頻度はより多数になり、それらシミュレーション結果のアーカイブはますます充実してきている。

 このように急速に進展する「全球大気海洋結合モデルを用いたシミュレーション」を活用する研究の最前線を、イベントアトリビューションの分野を牽引している今田博士と、気候モデル開発の第一人者である建部博士のお二人から基調講演としてご紹介いただき、総合討論では今後の(夢のある)展望を(対面で)議論する機会としたい。


コンビナー・司会:谷本陽一(北海道大学)

プログラム

1. 趣旨説明

2. 今田由紀子(気象研究所)「近年の気候シミュレーションの技術革新がもたらすENSO研究の新展開」 

3. 建部洋晶(海洋研究開発機構)「モデル開発から紐解く、気候システムに対する海洋の能動的役割」 

4. 総合討論