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研究室選択について!
 2020年2月に地球学類 地球環境学主専攻の2年生を対象に研究室選択について分野説明会がありました。  更に詳細を知りたい方は,大学院の生命環境科学研究科地球科学専攻 人文地理学分野もしくは空間情報科学分野をご覧になってください。先輩などが行っている詳細な研究内容などが掲載されております。



人文地理学ってなに?
 人文地理学は,人間の活動を対象とすることに最大の特徴があります。 人間が地表面において展開する文化・社会・政治・経済・交通などのさまざまな活動に着目し, それらの活動が地域的・空間的にどのような背景のもとに行われ,またどのような特質を 持っているのかを,自然環境との関わりも考慮に入れた上で総合的・系統的にさまざまな スケールで明らかにすることを研究目標とします。

筑波大学人文地理学教室の歴史
 筑波大学の人文地理学は,前身である東京教育大学,東京文理科大学, 東京高等師範学校以来100年におよぶ伝統を有しています。母体となった東京高等師範学校の 地理学教室は,山崎直方が1902(明治35)年に日本で初めて近代地理学研究を 講じた教室であり,日本における近代地理学研究発祥の地であります。
 筑波大学人文地理学研究室は,野外調査に基づく実証的な地域研究に特色を持ち, 農業・農村地理学,漁業地理学,都市地理学,経済地理学,文化地理学などの分野を 専門とする人材の育成を行っています。

地球環境問題との関わり
 地球環境問題の多くは,人間の諸活動によって引き起こされるものであります。
 これまでの環境問題に対する研究は実験室的で、むしろ人間活動に伴う社会や文化といったものを捨象し, トップダウン的に可視的なものばかりをみる傾向がありました。

 現在,グローバルレベルでは温暖化や海洋汚染,資源の枯渇が挙げられ, さらにスケールダウンすると農薬による土壌汚染や工場の排煙による大気汚染などがあります。
 また具体的事例として,屋久島は「縄文杉」とりまく生態系の保護を目的に世界遺産へ登録されましたが, それはかえって観光客の増加を招き,生態系のバランスが崩れつつあります。このように環境問題自体も多様化しております。
 どのような環境問題が存在するのかを知るために,「実験室的」といわれるこれまでの研究方法は重要であります。
 
 しかし一方で、それらを引き起こす人間の諸活動を読み解いていくことこそ,問題解決の処方箋といえます。
 これまで人文地理学は,地表面において展開する人間の諸活動を,さまざまなスケールや角度から研究を蓄積してきました。 地球環境問題の根源を探求してきた人文地理学への社会的要求は,今後さらに増していくといえます。


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