筑波大学大気科学分野 大気水循環・小気候観測 研究室

研究室紹介

本研究室の目指すもの

本研究室では、地域性に富み、人間生活に密接に関係した大気水循環過程に関係する研究課題を主軸に取り組んでおります。対象とする空間スケールはメソから総観規模あたり、時間スケールは日変化から数十年変動程度です。地形起伏も含む大気と陸面状態の相互作用に注目し、特定の地域を設定して現象の連動を総合的に観測・分析していくことも特徴です。そのために、自らの手足を動かして観測したりデータ収集することも奨励しています。 ”刻々と変化する大自然を相手に、自分なりの切り口で理解していく研究”が地球科学の醍醐味でしょう。その結果、いままでの卒業研究内容はかなり多彩です(卒業生論文一覧参照)。

“現象(現場)”の発する特異的なシグナルを定量的に検知し、その要因と影響・問題点を広い視野で分析・提言できる人材が生み出せる研究室を目指しています。そのために比較的少人数で議論でき、各々が個性を発揮してアイデアを生み出し、皆で磨き上げ、のびのびと逞しく研究を進められる環境を心がけています。トップページに主な個別課題を列挙しています。これら以外にも、斬新で面白いテーマの持込を歓迎します

UWAC Standard

本研究室では、学位取得の水準を以下のように考えています。

学士

自分のプロダクトを自ら修正し完成する能力
(例えば、作成した図表が間違っていたら、その後の議論が無駄になってしまいます)

科学的・客観的な文章を作成し発表する能力
(卒論を書き学類で発表するという”一連の作業”ができるという事です)

修士

決められた課題のレビューができる事
(これは分野の集中ゼミに合格する事です)

研究課題に対して自分なりの手法を身に着ける能力
(社会で問題に直面した時、自分で解決手段を準備できることを意味します)

研究結果を学会等で発表する事
(部外に成果を発信する姿勢を身に着けてほしいと考えます)

博士

2件以上の学術論文を投稿し、受理される事
(分野の学位取得基準です)

自分で課題を設定し、一定の期間で研究成果をまとめられる能力
(研究者として自立するための基本です)

専門外の人にも、自分が取り組んでいる研究の面白さや重要性をアピールできる事
(自分の研究を客観的に評価できる資質となります)