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名前 猪股 泰広(INOMATA Yasuhiro) 学年 D2
出身大学 筑波大学生命環境学群地球学類
専門領域 観光地理学
山岳地域研究
研究テーマ 山岳空間における登山とツーリズム
主なフィールド 中部山岳地域(日本アルプス),信越地域(信越トレイルなど),筑波山
主な所属学会 日本地理学会
日本山岳文化学会
地理空間学会
メール inomaty[at]geoenv.tsukuba.ac.jp
主な研究業績

―研究報告書―

  • 猪股泰広・坂本優紀・呉羽正昭・山下亜紀郎 2017.登山者からみた山岳観光地域「上高地」の意味―登山者の来訪特性分析を通じて―.人文地理学研究,37,19-40.
  • 猪股泰広・周 宇放・佐野浩彬・紀 鑫淼・呉羽正昭 2017.「信越トレイル」におけるトレッキング・ツーリズムの特性 ―日本の農山村におけるトレッキング・ツーリズムの展望―.地域研究年報,39,91-112.
  • 渡邊瑛季・阿部依子・伊藤瑞希・猪股泰広・王 瑩・名倉一希・松原伽那・山下清海 2016.茨城県大洗町における海浜観光地域の継続的発展要因.地域研究年報,38,1-29.

―研究発表―

  • 加藤ゆかり・猪股泰広・曽斌丹・岡田浩平・喜馬佳也乃・松村健太郎・山本純・劉博文 2017.筑波山門前町における観光空間の変容と特性(2)-観光施設の経営形態に着目して-.日本地理学会2017年秋季学術大会(於:三重大学上浜キャンパス)
  • 喜馬佳也乃・猪股泰広・曽斌丹・岡田浩平・加藤ゆかり・松村健太郎・山本純・劉博文 2017.筑波山門前町における観光空間の変容と特性(1)-来訪者の特性や交通媒体の変化に着目して-.日本地理学会2017年秋季学術大会(於:三重大学上浜キャンパス)
  • 猪股泰広 2016. 北アルプス南部におけるトレッキングツーリズムの進展―山小屋の役割変化に着目した人文地理学的分析から―. 山岳科学共同学位プログラム第2回学術大会(ポスター発表)(於:静岡県立森林公園森の家)
  • 猪股泰広 2016. 日本の農山村における新しいトレッキング文化と地域振興. 第14回日本山岳文化学会大会(於:東京慈恵会医科大学)
  • INOMATA Y.,ZHOU Y.,SANO H.,JI X. 2016. Trekking Tourism and Trail Management in Shin-etsu Trail. 第11回日韓中地理学会(於:ニューオータニイン札幌,ネストホテル札幌駅前)
  • INOMATA Y. 2016. The Development of Moutaineering Booms in the Northern Japanese Alps. The 33rd International Geographical Congress(於:中国・北京)
  • 猪股泰広 2016. 山小屋の機能からみた観光登山の持続可能性―アルプス銀座の分析を中心に―.2016年経済地理学会関東支部4月例会(於:明治大学駿河台キャンパス)
  • 猪股泰広 2016.山小屋の機能からみた観光登山の持続システム―アルプス銀座の事例から.日本地理学会2016年春季学術大会(於:早稲田大学)
  • WATANABE E, ABE Y, ITO M, INOMATA Y, WANG Y, NAGURA K, MATSUBARA K. 2015. Regional Structure and its Changes of Coastal Resort: Case of Oarai, Ibaraki, Japan. 第10回中日韓地理学会議(於:中国・上海)
  • 猪股泰広 2015.北アルプス槍ヶ岳をめぐる登山観光地域の変容.日本地理学会2015年秋季学術大会(ポスター発表)(於:愛媛大学)

―学位論文―

  • 猪股泰広 2016.山小屋の機能からみた観光登山の持続可能性―アルプス銀座の分析を中心に―.(筑波大学生命環境科学研究科修士論文)
  • 猪股泰広 2014.斜面における凍結淘汰作用に関する実験的研究.(筑波大学生命環境学群地球学類卒業論文)

―研究助成―

  • 2017.6.1 愛知大学三遠南信地域連携研究センター【越境地域政策研究拠点】2017年度一般共同研究採択課題「越境地域における広域連携を通じたトレッキング・ツーリズム空間の形成に関する地理学的研究」(~2018.3.31)
  • 2017.4.1 旅の文化研究所 第24回公募研究プロジェクト 採択課題「日本の山岳空間における登山とツーリズム ―登山イメージの変化と地域の対応に関する地理学的分析から―」(~2018.3.31)
  • 2016.7.1 日本地理学会 2016年度若手研究者国際会議派遣助成 採択課題 “The Development of Moutaineering Booms in the Northern Japanese Alps.”(~2016.8.31)
自己紹介

 学部時代は地形学を専攻し,山と実験室を行ったり来たりしながら周氷河地形の形成プロセスに関する研究をしていました.山岳部やワンダーフォーゲル部等での活動経験が一切なく,“山の常識”を知らなかった私は,登山をするなかで,山を利用する人々のなかに“見えない棲み分け”が存在することを感じました.こうした棲み分けの空間性や経年変化に関する疑問が,現在の研究の着眼点となっています.

研究内容

“山と人のかかわり”を,とくに観光地理学の視点から研究しています.具体的な研究課題は以下3点です.

1.日本における近代アルピニズムの聖地の観光地化プロセスの解明
 明治期における西欧の登山文化の流入以降,とくに日本アルプスなどの山岳は,未踏ピークの登攀や長期縦走などの冒険的な色彩の強い登山の舞台となってきました.しかし現代では,中高年登山ブームや山ガールといったキーワードに象徴されるように,3,000m級登山も普遍的・観光的なものとして世間に広まっています.私は,こうした山岳がなぜ,どのように,観光的な登山の場となっていったのかを,社会背景(交通環境やメディア形態の変化)や地域的文脈(宿泊施設やアクター間関係の変容)と関連させながら分析しています.

2.農山村地域における新たなトレッキング・ツーリズム空間の形成要因とその存立 基盤
 前述のような登山のメッカが日本国内に存在する一方で,従来は第1次産業の場であった農山村地域の低山においても,この20年の間にトレッキングが展開されるようになってきました.こうしたトレッキングが農山村地域の人文・自然環境に過度な負荷をかけず持続的に実施されることは,地域振興の観点からみてもきわめて有意義です.私は,こうしたトレッキングが地域にどのように根付いていくのか,根付いていくには何が必要であるかを,来訪者と受け入れ地域双方の分析から明らかにしようとしています.

3.山岳地をとりまく広域連携による新しい観光空間の形成可能性
 日本で登山が実施される山岳地・山間地はその多くが行政界に位置しています.これを反映して,同一の山頂を目指す場合でも登山口や登山道によって規則や入山料が異なり,登山者の時空間的な集中や登山前後の観光行動の局在化などの諸問題も生じています.こうした諸問題を解決するために,近年では観光協会やNPO団体などによる広域連携の取り組みが行われるようになってきました.広域連携によって,前述のように行政界で分断された山岳空間が統一的で調和のとれた観光空間となりうるのかを,諸々のアクターの活動形態や意識に関する分析から明らかにしようとしています.


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