H12年度 環境科学共同セミナー 受講生対象

環境研究および環境科学共同セミナーに対する意識調査結果

平成12年4月 実施

責任者: 本田計一
[設問1]
20世紀の環境研究の中で最も大きな進歩はなにか?
その選定理由も併せて述べること。

環境問題意識の発生その事自体12
観測・測定技術の向上とそれによる環境観の変化12
エネルギー研究 (省エネ、自然エネルギー、ハイブリッドカー)10
有害化学物質による汚染の発見と対策9
温暖化の発見と対策7
資源利用の有効化4
オゾンホールの発見と対策4
長期的視野に立った科学技術研究の出現3
地球規模の環境概念の出現3
自然保護2
諸科学分野の融合・ボーダーレス化2
海水の淡水化プラントの開発1
共生思想の出現1
砂漠化の発見と対策1
地球をシステムとして捉える思想の出現1
情報網の整備1
公害対策1
精神分析学・心理学の進歩1
石油エネルギーによる物質的生活環境の向上1
遺伝子組換技術1
ない1
わからない3


[設問2]
21世紀の環境研究はどうあるべきか、どうしたいか?
次のキーワードのいずれかを用いて(複数選択可)述べること。
キーワード: 科学技術,人文・社会的側面,共生,改造・制御

人間と環境の共生へ向けた科学技術研究16
政治・倫理・教育など(科学技術というハードに対する)ソフトに関する研究15
研究者から一般市民への情報公開とアカウンタビリティーの向上14
科学・技術的側面と人文・社会的側面を兼ね備えた総合的(論理和的)研究7
グローバルな循環・バランスに関する研究6
環境回復技術4
人間よりも環境の保護を重視した研究4
意識改革4
遠い将来を見据えた研究3
学際的(論理積的)研究2
新たな環境問題を未然に察知する研究2
人間活動の制御を可能にする研究2
自然環境の仕組みを理解し、それを制御できるような研究2
自然の改造・制御1
自然の改造・制御という方向性の否定1
リサイクルの研究1
発展途上国における研究1
予測モデルの構築とその精度向上1
革命的な技術の進歩1
長期的問題と緊急的課題の2つの視点を持った研究1
総合的・複眼的視野を持った研究1
様々な問題に対する適正な資金配分の出来る体制1
環境ビジネスの促進とそのための法整備1
自然界と人間社会の境界を明確にする研究1
自然への依存度の低い、自然から脱却した人工的社会環境の構築1
遺伝子組換による生物保全1


[設問3]
環境科学共同セミナーに望むこと

  1. 話題 (5段階評価)


  2. 内容 (5段階評価)


  3. その他

    • 院生の意見など刺激になるセミナーを望む。 (2)
    • 一般論ではなく、先進的な見地・概念を学びたい。 (2)
    • 事例は少なくても良いので、具体的にじっくりと聞かせて欲しい。 (2)
    • 最先端のものだけでなく、review的なものも望む。
    • 世界の第一線で行われている研究について知りたい。
    • 様々な分野の講演を聞きたいので、偏りを少なくして欲しい。
    • 発表者の研究に対する考えや、研究者の道を選んだ理由を知りたい。
    • 知識だけでなく、研究の現状(問題点・裏事情など含めて)を知りたい。
    • 文理境界の話題を増やして欲しい (e.g. 農村・発展途上国の利益・不利益, コスト問題, 企業・行政との協力, 情報公開)。
    • 社会の現状を知る機会を増やして欲しい。
    • ディベートみたいなものも望みたい。
    • 専門用語ばかりでなく、一般の人にも分かり易い内容にして欲しい。
    • より幅広い分野の知識が必要で、可能ならばそれをまとめてくれる人が欲しい。
    • 内容をフォローできるよう、予習の手がかりを示して欲しい (e.g. 参考図書, 配布プリント, 画像の多用)。
    • もっと生活に密着した話題を重視して欲しい。
    • 人間の心の病理・闇から環境についてアプローチする必要もあるのでは?
    • このようなものをなぜ4研究科共同セミナーにしているのか理解できない。他学部からの受講生のことなど何も考えてはいないのではないか?

(集計・文責: 山中 勤)