筑波大学気象学・気候学分野

2005年度第3回ジョイント・ゼミ

Joint-Zemi係、コン(M1)です。第三回Joint-Zemiについてお知らせいたします。

多数の参加者をお待ちしております。

日時 12/16(金) 14:30〜
場所 総合研究棟A111ゼミ室
発表者1
広瀬 望
タイトル
土壌水分の不均一性形成メカニズムの理解と、そのモデル化について
概要

土壌水分は陸面から大気への蒸発量決定と,降水の河川への配分という二つの役割を持つ.GCMを用いた既往の研究では,土壌水分の時空間変動が気候変動や大規模水災害・水資源枯渇の予測に重要であることを指摘した.しかしながら,地表面状態は大気と比較し,不均一性があるため,格子点間隔が100kmオーダーのGCMでは,土壌水分の不均一性を考慮できず,陸面から大気への水・エネルギー輸送を正しく算定できない問題点がある.そのため,グリッド内(サブグリッドスケール)の土壌水分の不均一性を取り込むパラメタリゼイション手法の開発が急務となっている.

そこで,本研究はまず,チベット高原において,1kmスケール内の土壌水分分布の季節変化を観測するとともに,その土壌水分分布が形成するメカニズムを明らかにした.次に,得られた知見に基づき,土壌水分の不均一性を再現する陸面過程モデルを開発し,チベット高原の複数の観測地点に適用し,モデルの再現性を検討した.

発表者2
昆 盛太郎
タイトル
観測結果報告(土壌水分)
概要

2005年8月から筑波大学陸域環境研究センター圃場にて土壌水分の観測(5cm,10cm,20cm)を続けている。今回はこの観測結果についての報告を行い、観測手法や今後の方針等について議論する。