第1回  KickOff会合   詳細学会HP開催報告(天気掲載原稿)

第1回 気候形成・変動機構研究連絡会

 日時:2019年10月30日(水)(大会第3日)18:00~20:00

場所:福岡国際会議場A会場(411,412)

テーマ:気候形成・変動に関する素朴な疑問

プログラム
1.  趣旨説明 
植田宏昭(筑波大)

   「 梅雨前線を規定する熱帯・中高緯度、ラージ気候・メソ気象相互作用  」 

  講演資料(抜粋)

2.「気候系監視・季節予報の現場の視点から」前田修平(気象研)

     講演資料(抜粋)

3.  自由討論 司会:植田・谷本・立花

内容:

 第1回目となる研究連絡会です.そこで冒頭では,本連絡会の代表世話人である植田より,設立の趣旨および気候研究で解決すべき課題例を紹介するとともに,気象庁気候情報課にて長らく季節予報の現業に携わってこられた前田修平氏(現在気象研究所全球大気海洋研究部長)より,気候変動研究に関して、気候系監視・季節予報の現場の視点から話題提供いただきます.後半は聴講者を含めて自由に議論できる場を設けます.なお,本研究会の設立趣旨は以下の通りとなっています.

本研究連絡会は,過去・現在・未来の気候に関する研究者が,対象とする時代や領域に関わらず,一堂に介することにより,気候諸現象の形成を軸として気候の形成過程に内在する物理過程について情報交換できる場を創出することを目指しています.ここで言う気候諸現象とは,日本の気候に密接に関係する現象を指します(例:梅雨前線,太平洋高気圧,チベット高気圧,ITCZ,ENSO,アジアモンスーン,台風,等々).

気候変動研究の根幹である気候諸現象の発現・変動機構を,最新の知見を援用し,今日的な気候科学のフレームワークの中で整理・統合することは,喫緊の課題である自然災害のリスク管理に科学的根拠を与えることが期待されます.現在の気候諸現象の研究は,熱帯,中緯度,極域,メソ,季節予報,温暖化予測,古気候プロキシといったように,個々の専門分野の中で,急速な発展を遂げています.そこで,本研究連絡会は,気候変動・変化研究の基盤である気候形成に着目し,様々な時代や地域における素過程について,専門分野の垣根を超えて,議論・整理するプラットフォームとして機能することを目指します.気候研究は本質的に大気以外のサブシステムとの相互作用の研究が重要であります.特に海洋圏,陸圏,生態・人間圏をも含む「系」として捉えることが必要です.本研究連絡会は関連分野との積極的な交流を推進します.

開催報告

天気掲載