毎日新聞 1987年5月4日(月)

 

「新刊の窓」

東南アジアのチャイナタウン  山下清海 著

 アジア各国の華僑は二千万人とも三千万人ともいわれているが、彼らは今や現地社会にしっかり根をおろし、その国の国民になりきっている。華僑の「僑」が意味する“仮住まい”の意識は薄れ、シンガポールなどでは華僑に代わって「華人(フアレン)」と呼ばれるようになった。

 著者は地理学を専攻する学者だが、学生時代から東南アジア各国を歩き、フィールドワークを重ね、地域によってさまざまな素顔を見せる華人たちの生活ぶりを紹介している。

(古今書院・1,600円)

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