菅沼・丸沼巡検2018




山上湖の水環境調査と湖底湧水測定

2018年9月4日(火)〜7日(金) (3泊4日)

筑波大学生命環境学群地球学類
水文科学野外実験B
参加学生:17名

担当:山中 勤 TA:新井瑛梨
 群馬県の菅沼・丸沼において湖沼での水文調査実習を行いました。
 初日は、台風接近による強風・強雨に見舞われましたが、日光市街・中禅寺湖・戦場ヶ原・湯ノ湖といった階段状の景観を観察しながら金精峠を越え、菅沼・丸沼を概観しました。
 2日目は、幸いなことに夜半に台風が通過してくれたおかげで、予定通り丸沼の湖底湧水調査を実施することができました。まず、湖岸の湧水の水質を調査した後、湖岸から沖合に向けた水深と水温の変化を測定しました。その後、湖底付近の水温測定により湖底湧水を探索し、その位置をレーザー測距計にて測量するとともに、湧水のサンプリングも行いました。水温測定よりも、素足の裏の感触で探索する方が簡単で確実でした。海パンで参加してくれた男子チーム、good job!
 3日目は、菅沼でボートを漕ぎながら湖盆調査と水質プロファイル測定を行いました。手漕ぎボート初挑戦の学生が多く苦戦しましたが、湖盆図をきちんと描けるデータがとれました。宿のご厚意で、夜は屋外でのBBQを堪能しました。
 4日目の朝はデータ整理を行いました。また、帰り道の途中では湯ノ湖・湯滝の観察を行い、菅沼・丸沼との類似点や相違点を確認しました。
看板脇の湖岸湧水


水温測定で湖底湧水の探索


湧水位置の測量


流入河川河口にて


ドローンから空撮


ピエゾメータ―で地下水位の測定


ボートでの菅沼調査


湯ノ湖からの流出量を実感