担当教官 : 開發一郎 ・ 山中 勤 参加学生 : 今川克也 ・ 岩田充生 ・ 岩永幸樹 ・ 大城一幸 ・ 斉藤光代 ・ 酒井将義 ・ 佐藤 匠 ・ 島本三樹 ・ 竹井 務 ・ 田原康作 ・ 西田早織 ・ 濱本雄司 ・ 本多由佳 ・ 前園広子 ・ 牧野慎也 ・ 松井美香 ・ 三浦梨江子 ・ 見永亜希子 ・ 三宅彩子 ・ 村田圭太郎 ・ 山崎雄平 ・ 山本木綿子 ・ 吉竹晋平 |
9/4 (火) | ||
16:00 〜 | ホテル日航千歳に現地集合 2Fロビーにて実習スケジュールの説明と資料配布 | . |
9/5 (水) | ||
09:00 〜 | スカイロードを通って支笏湖へ 湖畔のR453から支笏カルデラの概観展望 (8月末の台風の被害により登山道が閉鎖されていたため、樽前山登山は断念) | 支笏湖: 屈斜路湖に次いで日本で2番目に大きいカルデラ湖(面積78.4km^2)。水面標高248mに対して平均水深265.4m、最大水深360.1m(ともに田沢湖に次いで国内第2位)ととても深く、湖底の大半は海面下に達している。これまでの最大透明度は1926年5月に観測された25.0m(世界第8位、国内第5位)で、現在は17.5m(国内第3位)。我が国最北の不凍湖としても有名だが、昨季は冷え込みが厳しく凍結したとのこと。 樽前山: 支笏カルデラ内に形成された活火山。頂上部に小型のカルデラがあり、その中央火口丘上には1909年の爆発で形成された溶岩円頂丘(溶岩ドーム)がある。 |
10:00 〜 | ポロピナイキャンプ場にて支笏湖水の簡易水質分析および地形概観スケッチ | . |
11:30 〜 | 支笏湖ビジターセンター(自然科学館)見学 | . |
13:30 〜 | 樽前橋上流にて錦多峰(ニシタップ)沢川の流量観測および簡易水質測定 | 錦多峰沢川: 錦多峰川の支流。 |
14:15 〜 | 新錦橋上流にて錦多峰川の流量観測および簡易水質測定 | 錦多峰川: 樽前山南東麓に源を発し太平洋に注ぐ河川。 |
16:00 〜 | 樽前ガロー見学および樽前川の簡易水質測定 | 樽前ガロー: 樽前山の噴火によって生じた溶結凝灰岩が樽前川による侵食作用を受けて形成された峡谷。ちなみに、“ガロー”とは「崖の間を川が流れる場所」という意味の東北方言で、福島県いわき市の背戸峨廊、秋田県藤里町の峨瓏峡・峨瓏の滝、北海道島牧村の賀老の滝、といった地名に残されている。 樽前川: 樽前山南西麓に源を発し太平洋に注ぐ河川。 |
17:30 〜 | ウトナイ湖(ラムサール条約登録湿地)見学 | ウトナイ湖: 約3000年前頃から始まった勇払低湿地の陸化の際、海岸砂州や砂丘の発達により海岸線が閉塞されてできた後背湿地の海跡湖。250種以上の野鳥が確認されており、日本野鳥の会により我が国で初めての野鳥生物の聖域「サンクチュアリ」に指定。 ラムサール条約: 1971年にイランのラムサールで開催された「水鳥と湿地に関する国際会議」で採択(1975年発効)。正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約:Convention on Wetlands of International Importance especially as Waterfowl Habitat」。水鳥(特に国境のない渡り鳥)の生息地として国際的に重要な湿地及びその動植物の保全を促進することを目的としている。日本は1980年に加盟し、現在の登録湿地は11ヶ所(うち5ヶ所が北海道)。 |
9/6 (木) | ||
09:30 〜 | 千歳市蘭越浄水場見学(案内:松本係長) | 蘭越浄水場: 39,000m^3/日の表流水(ナイベツ川90.3%、千歳川9.7%)と6,000m^3/日の深層地下水を浄化。一般に、表流水は深層地下水よりも汚れているが、ここでは表流水の方が格段に清浄とのこと。 |
10:30 〜 | ナイベツ川湧水見学(案内:松本係長・吉井主事)および簡易水質測定/名水ふれあい公園にてナイベツ川流量観測および簡易水質測定 | ナイベツ川湧水: 「名水百選」認定の湧水。水源涵養保安林内にあり、ナイベツ川の源頭部にあたる。支笏湖の漏れ水が火山斜面を伏流してきたものとも言われているが、真相は未解明。 ナイベツ川: ナイベツ川湧水を源頭とし千歳川に合流するまでの長さ約2.5kmの小河川。河床部には大小数多くの湧水が存在する。なお、千歳川は石狩川に合流し日本海に注ぐ。 |
12:30 〜 | 蘭越浄水場研修室にてデータ整理・解析 | . |
14:00 〜 | 札幌へ移動 | . |
9/7 (金) | ||
09:30 〜 | 北海道大学低温科学研究所見学(案内:遠藤先生・豊田先生・堀先生) | 低温科学研究所: 中谷宇吉郎教授による世界初の人工的な雪結晶発生の成功を契機として、1941年に設立。現在は寒冷海洋圏科学部門・寒冷陸域科学部門・低温基礎科学部門・寒冷圏総合科学部門の4大部門に統合改変し、全国共同利用研究所として我が国における寒冷圏自然環境研究の中心的組織。 |
12:00 | 現地解散 | . |