- 本書の姉妹編が出版されました．大学学部専門課程以上を対象とした「水文科学」（2009），共立出版．本書とのリンクも考慮され，使いやすくできています．
本書はCornell 大学William L. Lewis Professor of Engineeringである Dr Wilfried BrutsaertのHydrology: An Introduction (Cambridge University Press, 2005, 605p.）を翻訳したものです．
- 目次
1. はじめに
I 大気中の水
2. 大気中の水：下部大気の流体力学，3. 降水，4. 蒸発
II 地表面の水
5. 地表面上の水：自由水面流れの流体力学，6. 地表流，7. 河流追跡
III 地表面下の水
8. 地中の水：多孔体中の流体力学，9. 浸透および関連する不飽和流，10. 地下水流出量と基底流量
IV 降水への応答としての流域スケールの水の流れ
11. 水流発生機構：メカニズムとパラメタリゼーション，12. 集水域スケールでの河川流の応答，13. 水文学における頻度解析の基本
14. おわりに―水循環の認識の歴史
付録 役に立つ数学概念
- 訳者，監訳者
訳者：筑波大学大学院生命環境科学研究科・地球環境科学専攻 杉田倫明
監訳：筑波大学水文科学研究室
- 表紙について
本書の表紙には水文学のメーリングリスト (Hydro Mailing List)での募集に対して手をあげていただいた中から採用された船田 晋様（撮影時，山梨大学）によるカンボジア王国・クラチェ付近で2005年6月4日夕刻に撮影された画像を使用しています．