新潟県で発生する局地風“安田だし”の気候学的研究

  • 今井 優真, 2013: 新潟県で発生する局地風“安田だし”の気候学的研究 .

 北陸・東北地方の日本海側では,いくつかの地域で「だし風」と呼ばれる局地的な東寄りの強風が発生する。だし風は峡谷が平野に開けるところで卓越するとされ,その中でも山形県の清川だし,新潟県の荒川だし・安田だしは有名である。
 これらのだし風のうち,特に先行研究の乏しい安田だしについて気候学的特徴を調べた。その結果,安田だしが阿賀野峡谷の出口付近でのみ強風となることや,季節では春に多く夏に少ない,1日の中では夜間~夕方に多く昼過ぎに少ないことが分かった。このような空間分布と時間特性から,安田だしの成因には総観規模の気圧傾度や日射が関係していることが示唆される。しかしながら,その構造や発生機構はいまだ不明な点が多く,今後の解明が期待される。

キーワード:だし風,安田だし,阿賀野峡谷,空間分布,時間特性,新潟県