チームの紹介

はじめに

 班とは別にさらに細かなテーマごとにチームを組織しています。現在、「降水・雲チーム」、「風チーム」、「都市気候チーム」の3つがあります。ここでは各チームについて紹介します。

降水・雲チーム

 集中豪雨による土砂災害、雲の形成による日射量の変化、霧の発生による交通障害など、雨・雲・霧は私たちの生活に密接しています。しかし、局地的な集中豪雨・晴天日の列状雲・霧の実態や発生要因はまだまだ未解明な点がたくさんあります。

 そこで、現地観測、観測データの統計解析、領域気象モデルを用いた数値実験など、複数のアプローチでこの問題に取り組んでいます。このチームでは、雨・雲・霧を対象に研究を行う人たちが集まり、研究相談・情報交換・勉強会を行っています。

 過去の勉強会のテーマの例としては、領域気象モデル内で扱われている雲物理スキームが挙げられます。雨滴の形成、成長過程に関して、雲物理スキーム内の予報式を一つひとつ丁寧に学びました。

 日下研究室では、都市の豪雨や積雲だけでなく、山岳の強雨、関東平野の雪、盆地の霧 など、土地被覆や地形によって発生する様々なタイプの降水や雲を対象に「なぜその場所で降水・雲が発生するのか?」という疑問に答えるべく「現象のメカニズムの解明」を目指して研究をしています。

(文責:雨雲霧チームリーダー 秋本祐子)

2003年8月4日10時35分のMODISの衛星画像
(出典:宇宙航空研究開発機構(JAXA)/東海大学(TSIC/TRIC))


東京より北に放射状に広がる都市上空において、積雲が列状に発生している様子が見られる。

風チーム

  おろし風、だし風、海陸風をはじめとする局地風は地域固有の風として親しまれたり、恐れられたりしてきました。これらの現象は強風、高温、大気汚染に関連 するので、古くから多くの研究がおこなわれています。しかし、実のところ、個々の局地風に関しての詳細なメカニズムはよくわかっていないものも多いのが現 状です。

 日下研究室・風チームは、観測、統計解析、数値モデルを使い、局地風の気候学的特徴やメカニズムを調査しています。また、局地風 に対して現地の方がどう感じているのか調べるためにアンケートを行う人もいます。これまでに、月に数回の会合を行い、お互いの研究に対する意見をぶつけ 合っています。自分の地元の気象現象に熱い思いを持った人もいるので、会合はとても盛り上がります。

 局地風に興味のある人、自分の地元の研究がしたい人、複数の手法で研究がしたい人、私たちと一緒に研究をしませんか?

(文責:風チームリーダー 西暁史)

都市気象チーム

 社会の発展により都市部では、建物の増加、緑地の減少、人間活動の活発化により,都市特有の気候が形成されています。よく知られた現象としては、郊外より都市部の方が暖かくなるヒートアイランド現象があり、その緩和策など社会的にも注目が集まっています。また、都市部では夏場の熱中症患者が年々増加しており、気温上昇による健康被害の悪化が問題になっています。

 都市気象チームでは、上のような都市の熱環境を研究対象としている人が主に集まっており、ミーティングでは、研究相談や情報交換などを行っています。このチームでは、現地観測、数値シミュレーション、統計解析、模型実験など人それぞれ多彩な研究手法で取り組んでいるので、都市気象を様々なアプローチで見ることができます。

 ヒートアイランド、街区スケールの熱環境、都市部高温による健康影響評価など、都市温熱環境に興味がある人はもちろん、都市降水などの都市に関わる研究をしたいひともぜひこのチームに入ってみんなで研究しましょう。