東京で観測された局地豪雨の実態調査:2002年8月2日および2004年8月10日の事例の比較解析.

  • 日下博幸, 羽入拓朗, 縄田恵子, 古橋奈々, 横山仁, 2010: 東京で観測された局地豪雨の実態調査:2002年8月2日および2004年8月10日の事例の比較解析. 日本ヒートアイランド学会論文集, 5, 1-10. 2010/04/01 (謝辞:S5) (被引用回数:(web of science:0回 google scholar:0回)) .

都市で豪雨が発生した2002年8月2日および2004年8月10日の2つ事例を対象に観測データの解析を行った.2 つの事例には,日本列島は太平洋高気圧に覆われるものの,上空には寒気を伴ったトラフが存在し,雷雨の起こりやすい状態にあったこと,降雨開始前,都心の気温はそのほかの地域に比べて高く,明瞭なヒートアイランドが認められたこと,降水が開始するまで都心で地上風が収束していたなどの共通する特徴が認められた.一方で,より強く降水域が広く持続時間が長かった事例のみに見られた特徴もあった.その特徴とは,山岳域から大規模な降水帯が都心に移動してきた点,この降水帯から流れ出す冷気外出流が豪雨発生数時間前からの地上風の収束域(都心部)に到達し,さらなる収束と不安定をもたらした点であった.

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