日本の三大都市における過去20年間の猛暑の実態調査

  • 宮 由可子, 2009: 日本の三大都市における過去20年間の猛暑の実態調査 .

 日本の3大都市(東京、大阪、名古屋)における極端な高温日の気候学的調査を行った。気候学的な総観・局地規模の大気場の影響の調査するために、20年間(1989年から2008年)のデータを用いて解析を行った。その結果、極端な高温日の気圧配置について、1)東京・大阪・名古屋のいずれの地点でも、夏型気圧配置の下での極端な高温日の頻度が高い、2)東京・名古屋では、夏型に次いで梅雨型・日本海低気圧型の頻度が高い。3)大阪では、夏型に次いで東高西低型の頻度が高い。また、極端な高温日にはいずれの地点でも、平年値と比較して、850hPa気温が高い傾向、朝の気温が高い傾向、朝から日中の積算日射量が多い傾向が認められた。大阪・名古屋については、さらに、平年値と比較して海風の出現頻度が少ない傾向が認められた。ただし、極端な高温日であってもすべての要素が必須なわけではなく、これらの要素の大小が組み合わされた状況下で高温となることが分かった。