Comparison of the Impact of Global Climate Change and Urbanization on Summertime Future Climate in the Tokyo Metropolitan Area.

  • Adachi, S. A., F. Kimura, H. Kusaka, T.Inoue, and H. Ueda, 2012: Comparison of the Impact of Global Climate Change and Urbanization on Summertime Future Climate in the Tokyo Metropolitan Area. J. Appl. Meteor. Climatol., Vol.51,No.8.1441-1454. 2012/08/01(謝辞:S5) (被引用回数:(web of science:16回 google scholar:40回)) .

 本研究では、東京都市圏の夏季を対象として、今後70年間の間に、全球規模の 気候変化とさらなる都市化が地域気候に与える影響について評価を行った.まず 始めに、5つの全球気候モデル(GCM)によって計算された2070年代の気候予測を 用いて領域気候モデルによるダウンスケール実験を行い、地球規模の気候変化の 影響を見積もった.次に、簡易都市発展シナリオを仮定して2070年代までの将来 の都市化による影響を数値実験により見積もった.これら2つの実験から、1990 年代から2070年代までの地上気温の変化は、SRES A1Bシナリオを仮定した全球気 候変化により約2.0℃、さらなる都市化により約0.5℃上昇することが示された.現 在のヒートアイランド強度が約1.0℃であることを考慮すると、将来のヒートアイ ランド強度は東京都市圏平均で1.5℃に達する可能性がある.これは、ヒートアイ ランドの緩和が、全球気候変化による将来の都市域の気温上昇に対する適応策の 一つとなり得ることを示している.この結果に加えて、全球気候変化に伴う地域 気候の予測において、GCMの気候予測に由来する不確実性の幅は約2.0℃であった ことから、地域気候予測は複数のGCM気候予測に基づいて評価されることが望ま しいことを示唆している.

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